こんにちは!三の沢スポーツ接骨院です。
変形性膝関節症(膝OA)は自覚症状がある方で800~1,000万人、レントゲンなどの画像所見で変形がみられる潜在的な患者数は2,500~3,000万人ともいわれており、当院でも多くの方が来院されています。
変形性膝関節症のガイドラインでは、予防に運動療法が良いと言われており、膝関節のトレーニングが様々なところで紹介されています。今回はそんな膝関節のトレーニングだけでなく、周囲の体幹部や足関節部をトレーニングすると変形性膝関節症に影響を与えるのか?という論文を読んだので紹介したいと思います!
〜参考文献〜
どう確かめたの?
対象は40歳以上の変形性膝関節症の100名(Kallgren-Lawrence分類のⅡ〜Ⅲ)。50名ずつ、体幹安定化群(CSE群)と足部・足関節強化群(FAS群)を無作為に振り分けた。※どちらの群も膝関節運動は行っている。
体幹安定化群(CSE群)には腹横筋、多裂筋、腹直筋、外腹斜筋、大殿筋、中殿筋を狙ったトレーニングとして、ドローイン、バッグブリッジ、四つ這い位での上肢挙上、サイドブリッジなどを行わせた。
足部・足関節強化群(FAS群)には足関節周囲筋を狙ったトレーニングとして、セラバンドを用いた足関節運動、タオルギャザー、ショートフットなどを行った。
どちらも週3回、1回40分、8週間の全24セッション
評価項目
- 安静時痛(VAS)
- KOOS(症状、痛み、日常生活、スポーツ、QOL)
- 身体機能パフォーマンステスト(40m速歩、30秒椅子立ち上がり、11段階段昇降)
- 遠位構造指標(アキレス腱の厚さおよび舟状骨/足部比)
わかったこと
安静時痛、KOOSの評価においては体幹群が足部群よりも1.20点多く改善した。身体機能パフォーマンスについては40m速歩で0.22m/s、30秒椅子立ち上がりテストで約3回、11段の昇降で2.41秒、3つともすべて体幹群が上回った。
足部の形態的指標(アキレス腱の厚み、舟状骨高/足長比)にも群間差がみられ、アキレス腱の厚みはマイナス4.82㎜となった(これに関しては??となった。)


ここからは私の解釈
この結果からどう臨床につなげるか。
結果から、変形性膝関節症の患者に対して膝関節の運動だけでなく、体幹部のトレーニングをすることは疼痛をはじめ、運動機能にもよい影響を与えることがわかった。膝関節の障害は膝のみに原因があるわけではないため、周囲の関節の安定性を高めることによって結果的に膝関節のストレスが減っている可能性がある。
今回は8週間という短期的な運動だが、継続的に行うことでどのような結果が現れるのかは気になるところである。

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