ゴルフは低衝撃で老若男女が楽しめるスポーツですが、実は特定の部位に負担がかかりやすい側面があります。研究によると、ゴルファーが最も負傷しやすい部位は腰椎(腰部)であり、全負傷の約27%を占めています。当院でもゴルフをされる方の多くは腰痛の既往があります!
せっかくのゴルフライフを腰痛で台無しにしないために、今回はその原因と対策について解説します!!

1.ゴルフのスイングが腰に与える負荷
ゴルフの障害の多くは、一度の大きな衝撃(外傷)よりも、同じ動作を繰り返すことによるオーバーユース(使い過ぎ)が主な原因です。
- 強烈な圧縮力: スイング中、脊椎の下部には体重の7〜8倍もの圧縮負荷がかかると報告されています。
- 非対称な動き: ゴルフ特有の非対称な動作は、筋肉の不均衡を招きやすく、腰痛のリスクを高めます。
- 繰り返しの力: 負傷の原因の約66.7%が反復動作によるものだとされています。プロは週に2000球以上打つこともあり、その高い反復負荷が身体への負担となります。
2.腰を痛めやすいスイングの形と練習頻度
特に現代のゴルファーに多い以下の要因が、腰痛を引き起こす引き金となっています。
- 「リバースC」の姿勢: フィニッシュで体が逆「C」の字になる現代的なスイングは、腰椎を過度に伸展させ、過剰なトルク(ねじり)を生むため、腰部障害のメカニズムになり得ます。
- 練習のしすぎ: 週に4回以上トレーニングや練習を行うアスリートは、それ以下の頻度の選手に比べて負傷する可能性が3.5倍高くなるというデータがあります。
- 技術・体力の不足: スイング技術の失敗や、筋力・柔軟性の欠如は、軟部組織や関節へのダメージを加速させます。
3.腰痛を予防し、健康にプレーを続けるための対策
以下の3点を意識しましょう。
- スイングの修正を検討する: 「クラシック・スイング」のように、スイング中に前足の踵を浮かせることでヒップの回転を助け、脊椎へのトルクを軽減させる方法も、腰痛予防の選択肢として提案されています。
- 適切な休息と間隔: 過度な練習は禁物です。練習の間に十分な休息(インターバル)を取り、身体を回復させる期間を設けることが重要です。
- 筋力トレーニングと柔軟性の向上: 関節を支える構造を安定させるために、筋力と柔軟性を高めるトレーニングを取り入れましょう。特に腰椎周りの可動域を確保し、筋肉のバランスを整えることが推奨されます。
まとめ
ゴルフによる腰痛は、決して珍しいことではありません。アマチュアの15〜34%、プロの22〜24%が経験しているという報告もあります。
長くゴルフを続けるコツは、「技術の向上」と「身体のメンテナンス」をセットで考えることです。もし痛みを感じたら無理をせず、休息を取り入れ、適切なケアを行ってください。当院では身体のメンテナンス~トレーニングまで対応しております!是非、体験にお越しください!
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参考文献
1.Abdoli N, Saberi Kakhki A, Taheri Torbati H, Ghoshuni M, Schack T. Cognitive, Neurophysiological, and Behavioral Adaptations in Golf Putting Motor Learning: A Holistic Approach. Psychol Res. 2025 Mar 1;89(2):59. doi: 10.1007/s00426-025-02091-7. PMID: 40024952.
2.Minghelli B, Soares ASP, Cabrita CD, Martins CC. Epidemiology of Musculoskeletal Injuries in Golf Athletes: A Championship in Portugal. Int J Environ Res Public Health. 2024 Apr 25;21(5):542. doi: 10.3390/ijerph21050542. PMID: 38791754; PMCID: PMC11121686.
3.Kuitunen I, Ponkilainen VT. Injury incidence in golf-a systematic review and meta-analysis. Ir J Med Sci. 2024 Dec;193(6):2803-2811. doi: 10.1007/s11845-024-03759-6. Epub 2024 Jul 19. PMID: 39028411; PMCID: PMC11666794.

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